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米軍機事故究明 総領事に求める 広島知事

 米軍岩国基地(岩国市)のKC130空中給油機とFA18戦闘攻撃機が高知県沖で墜落した事故で、広島県の湯崎英彦知事は7日、あいさつで県庁を訪れた米国のカレン・ケリー駐大阪・神戸総領事に「県民は不安に思っている。原因の究明をお願いしたい」と求めた。

 湯崎知事は「懸念を払拭(ふっしょく)することが、日米双方の関係のために良い」とも伝えた。ケリー総領事は「ウィリアム・ハガティ駐日大使が米国の関係者や日本政府と連携し、情報収集をしている」と答えるにとどめた。

同型機の飛行 国に停止要請 大竹市、防衛局に文書

 高知県沖で米軍岩国基地のKC130空中給油機とFA18戦闘攻撃機が訓練中に墜落した事故を受け、大竹市は7日、米側から安全対策について十分な説明があるまで同型機の飛行停止を強く求めるよう国に要請する文書を中国四国防衛局(広島市中区)に送った。

 文書では「岩国市に隣接する大竹市の住民の不安をさらに増大させ、看過できない」と強調。パイロットたちへの安全教育の徹底と技術向上に万全な対策を求めた。

日米政府に抗議 廿日市の市民団体

 廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」は7日、高知県沖で米軍岩国基地のKC130空中給油機とFA18戦闘攻撃機が墜落した事故を受け、日米両政府に抗議文を送った。

 文書は「日常的に宮島の上空や市街地を飛行している」と強調。「基地近隣の広島県民には大きな不安や恐怖感が高まっている」と主張し、事故原因の究明や同型機の飛行停止などを求めた。

(2018年12月8日朝刊掲載)

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