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米軍「空中給油中 衝突」 2機墜落事故 深刻度「最も重大」

 米軍岩国基地(岩国市)の海兵隊所属のKC130空中給油機とFA18ホーネット戦闘攻撃機が高知県沖で墜落した事故について、海兵隊や海軍の航空機事故を調査する米海軍安全センターは「2機が空中給油の任務中に衝突した」と明らかにした。空中給油機の乗員5人の行方は依然分かっておらず、捜索活動が続いている。

 近距離で機体同士をホースでつなぐ空中給油は高度な技術が求められ、事故やトラブルが相次ぐ。今回の墜落事故について、同センターは、事故の深刻度を示す4分類のうち最も重大な「クラスA」に当たると判断し、事故当時の状況とともに公表した。

 海兵隊は「航空機は通常の訓練をしており、空中給油はその一部だった。事故が起きた際に何が行われていたかは調査中」と説明している。

 防衛省などによると、KC130に5人、FA18に2人が搭乗。FA18の2人は救助されたが、うち1人は死亡した。米軍は航空・海上自衛隊などの協力を得て、残る不明者5人の捜索を続けている。中国四国防衛局は、沿岸に事故機の部品などが漂着する可能性があるとし、部品や見慣れない物を発見した際は警察に連絡するよう呼び掛けている。(松本恭治)

(2018年12月11日朝刊掲載)

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