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萩の調査 国が住民説明 地上イージス 地下水影響 懸念も

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県内への配備計画で防衛省は14日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)で地元住民向けの現地説明会を開いた。ボーリングの調査方法などを報告したのに対し、住民からは地下水への影響を懸念する声が上がった。

 ボーリングは配備先決定に向けた現地調査の一環で6日に開始。この日は計4回の説明会があり、萩市むつみ地区や同県阿武町の住民たちが参加した。同地区向けの説明会では、同省職員が、演習場内の32地点を掘って地盤の強度などを調べる流れを説明。住民7人は真剣な表情で聞いた。

 同地区から参加した農業大田一久さん(72)は「地下水への懸念を伝えたが、曖昧な答えしか返ってこない」と不満を訴えた。

 13日には計画に反対する阿武町の花田憲彦町長や町議を招き、15日にも住民向けに開く。ボーリングは来年1月下旬まで続き、本年度中に全調査を終える。中国四国防衛局は「スケジュールに遅れはない。丁寧に説明し住民の理解を得たい」としている。(佐藤憲佑)

(2018年12月15日朝刊掲載)

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