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4月25日 本館再開館 原爆資料館 広島市が方針

 広島市が、展示をリニューアル中の原爆資料館本館(中区)について、2019年4月25日に再オープンする方針を固めたことが19日、分かった。皇位継承に合わせた同年4月27日からの10連休の前に東館とともに全館オープンし、新たな展示を通じて国内外からの訪問者に被爆の実態を伝える。

 資料館本館は、展示の更新を終えた東館が17年4月に再オープンしたのに合わせて閉館した。「被爆の実相」を伝えるスペースと位置付け、米軍の原爆投下で犠牲となった動員学徒が被爆時に身に着けていた学生服、かばんなどを集めて並べる「集合展示」などの展示再整備を進めている。

 市は当初、18年春の改装全館オープンを計画。その後、「過去の施工部分に不良箇所が見つかり、追加工事が必要」「大型展示資料を動かしながらの工事に想定以上の作業量が生じる」などとして、時期を19年春に延期していた。

 再オープンした東館では、3階で核実験被害などを巡る「核兵器の危険性」、2階で復興や平和活動に関する「広島の歩み」を展示している。市は資料館の耐震化工事についても、被爆75年となる20年の平和記念式典に間に合うよう進めている。(水川恭輔)

(2018年12月20日朝刊掲載)

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