社説・コラム

　国連ユニタール広島事務所設立１５周年がきっかけで５月に始まった連載は、きょう３０回を迎え、今年の締めくくりとともに最終回とさせていただくことになりました。お付き合いくださった皆さま、活動やスタッフなどについて直接、私たちからご紹介できる機会を頂き、本当にありがとうございました。

　コラムを書こうと、研修生やスタッフなどからじっくり話を聞くと、「社会を少しでもよくしたい」「自分を変えたい」「平和にしたい」…。何より「もっとこうしたい」という情熱が伝わってきて、感化されます。もちろん、いっときも休まず難しい課題に挑み続けているわけではなく、家族と楽しく過ごしたり、友人と飲みに行ったりと、プライベートの自分たちを大切にしてもいるのですが。

　広島事務所は、次の１５年を飛躍の時と位置付けて、ますます充実した研修を、よりさまざまな方々にお届けできるよう、準備しています。３月にかけて、新たにシリアの研修生のためのプログラムを実施するほか、核軍縮に関する研修や汚職対策研修でも広島に研修生を招きます。オンラインでの研修の強化や、地域の皆さまに来ていただけるセミナーの開催なども予定しておりますので、どうぞご意見をお寄せください。またお会いできる日まで。（守田葉子）

（２０１８年１２月１８日中国新聞セレクト掲載）