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首脳ら広島訪問働き掛けを要望 外務省に湯崎知事

 広島県は23日、6月に大阪である20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて、各国首脳らに広島訪問を働き掛けるよう求める要望書を外務省へ提出した。

 湯崎英彦知事が同省を訪れ、河野太郎外相宛ての要望書を佐藤正久副大臣に手渡した。「G20首脳会合や外相会合で来日する各国のリーダーに直接、被爆の実相に触れてほしい」と、同省の後押しを求めている。

 日本政府による核兵器禁止条約の批准と、ローマ法王フランシスコの広島訪問への協力を求める要望書も併せて出した。ローマ法王の訪問が実現した場合、被爆者との対話や核廃絶に向けたメッセージ発信の場を設けることも要請した。

 面会は冒頭を除き非公開。湯崎知事は終了後、「禁止条約はすぐに批准とはいかないという説明だった。少なくとも核保有国、非保有国の橋渡しは目に見える形で進めてほしい」と話していた。

(2019年1月24日朝刊掲載)

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