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ローマ法王訪日「大変喜ばしい」 広島市長

 ローマ法王フランシスコが11月の日本訪問を明言したことを受け、広島市の松井一実市長は25日の記者会見で「大変喜ばしく思う」と述べ、被爆地広島からの平和メッセージ発信に期待感を示した。一方、中距離核戦力(INF)廃棄条約について平和首長会議(会長・松井市長)から米国、ロシアに条約履行を要請する考えも明らかにした。

 法王は11月下旬に日本を訪れ、広島・長崎を訪問して祈りをささげる見通しだ。松井市長は「具体的な検討が加速される」と歓迎。メッセージ発信のほか、原爆資料館(広島市中区)の見学や青少年との交流に期待し、法王の訪日の調整窓口の日本カトリック司教協議会と情報交換を進める考えを示した。

 一方、INF廃棄条約を巡り、米国がロシアの条約違反が続けば2月2日に条約破棄を正式通告するとしていることについて「(破棄は)理性的な考えでは、あり得ない。お互いに疑心暗鬼を取り除くための具体的な努力をやり抜いてほしい」と強調。「長崎と一緒になって、条約の履行が大切と両国に伝えることができないかと考えている」と述べた。

(2019年1月26日朝刊掲載)

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