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核廃絶の重要性訴え EU駐日大使が広島訪問

 パトリシア・フロア欧州連合(EU)駐日大使が28日、昨年11月の就任後、初めて広島市を訪れた。平和記念公園(中区)で原爆被害の実態に触れ、核兵器廃絶を目指す取り組みの重要性を訴えた。

 フロア氏は、原爆資料館で遺品などを見学した後、原爆慰霊碑に花輪をささげた。取材に「深い悲しみに襲われる」と強調。米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約からの離脱方針を示す中、「核兵器廃絶のためには、既にある国際条約を大切に順守しなければならない」と述べた。

 フロア氏はドイツ外務省で国際秩序・国連・軍備管理総局長なども歴任。広島大(東広島市)での講演に合わせて広島市内を訪れ、松井一実市長とも面会した。(水川恭輔)

(2019年1月29日朝刊掲載)

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