×

ニュース

低レベル廃棄物 中電が3月搬出 島根原発から六ケ所村

 中国電力は29日、島根原発(松江市鹿島町)で発生した低レベル放射性廃棄物の一部を処分するため、3月22日に青森県六ケ所村にある日本原燃の埋設センターへ搬出すると明らかにした。ドラム缶(200リットル)440本分。実現すれば5年9カ月ぶりとなる。

 廃棄物は、配管などの金属や保温材、塩化ビニール、プラスチック。溶かすか、そのままの状態でドラム缶に詰めてモルタルで固めてある。今回は、2011年1月~13年3月の製作分。17年7月に始めた1号機の廃炉工程で出た物は含まれていない。8本ずつコンテナに詰め、発電所から専用運搬船で海上輸送。センターで埋設処分する。

 前回は13年6月に608本を搬出した。15~17年度も同様に計画したが、低レベル放射性廃棄物を処理する機器の検査報告書の虚偽記録問題やセンターのクレーンの不具合で見送った。発電所にある同廃棄物は18年末時点でドラム缶3万5066本。

(2019年1月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ