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電波環境 萩で調査開始 防衛省 地上イージス計画

 地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の山口県への配備計画で、防衛省は2日、候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)での電波環境調査を始めた。場外からの電波を受信し、近隣の無線施設による場内への電波干渉の状況を調べる。

 この日は報道陣に公開して実施。委託業者が場内に測定器を設置し、周辺地域の携帯電話基地局や防災無線などの電波を受信。1カ所当たり24時間測定し、場内の計8地点を調べる。

 また、萩市と隣接する阿武町の全域を車で巡り、公共・民間の無線施設などの場所を確認。イージス・アショアのレーダーが発する電波の人体への影響を試算するための基礎資料を作る。今月下旬からは、実際に場内で陸自の対空レーダーを照射し、電波の強さを測る調査も始めるという。

 8、9日には、両市町の住民対象の現地説明会を開催。全ての調査を3月末までに終える。中国四国防衛局は「調査結果は新年度以降に住民説明会などで公表したい」と話している。(和多正憲)

(2019年2月3日朝刊掲載)

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