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被爆者 ベトナムに派遣 2019年秋に原水協 核廃絶へ証言や署名

 日本原水協は3日、東京都内で開いた総会で、今年秋にベトナムへ被爆者を派遣し、複数の都市で被爆証言や署名活動に取り組んでもらう方針を決めた。核兵器廃絶に向けて国際世論を高める運動の一環。

 派遣する被爆者は、現地で開かれる原爆展などで体験を語り、各国に核兵器禁止条約の締結を迫る「ヒバクシャ国際署名」も集める。米軍が散布した枯れ葉剤の被害者とも交流する。

 総会では、韓国の平和団体と連携し、北朝鮮の非核化をテーマにしたフォーラムをソウルで開く方針を確認。中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄を巡る米国とロシアの動きについての説明もあった。

 終了後に記者会見した安井正和事務局長は「核に固執する国を動かすため、(反核)運動を国内外に発展させたい」と話した。(田中美千子)

(2019年2月4日朝刊掲載)

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