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「広島のこと忘れない」 米核遺産財団が市長訪問

 原爆を開発した米国のマンハッタン計画の継承に取り組む米ワシントンのNPO核遺産財団のシンシア・ケリー理事長が14日、広島市役所を訪れた。松井一実市長との面会で「広島で起こったことを忘れないことが重要だ」と述べ、米国の若者に被爆の実態を伝える活動を約束した。

 ケリー理事長は13日に原爆資料館(中区)を見学。「被爆者一人一人の経験を知ることで心が痛んだ」と感想を話した。松井市長は「被爆の実相を正確に伝え、放射線の影響を多くの人に知ってもらいたい」と要望した。

 核遺産財団はケリー理事長が2002年に設立した。米国のマンハッタン計画国立歴史公園の運営を支援し、同計画に関する展示会を企画している。原爆被害を若者に伝える映像教材を作るため初めて広島市を訪れていた。被爆者へのインタビューも予定している。(永山啓一)

(2019年2月15日朝刊掲載)

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