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本川小の資料館 土日祝日も開館 広島市教委19年度から

 広島市教委は2019年度から、被爆建物の本川小平和資料館(中区)を毎日開館する。これまで土、日、祝日は休館していた。開館日を増やすことで被爆の実態をより多くの人に知ってもらう狙い。市が14日、市役所で開いた観光周遊「ピースツーリズム」の推進懇談会で説明した。

 市教委によると、既に土、日、祝日も開けている袋町小平和資料館(中区)と同様に、市シルバー人材センターへ運営業務を委託。来館対応する職員がいない土、日、祝日に1人が常駐する。その他の日はこれまで通り、教員やボランティアによる対応を想定する。

 学校敷地内にある資料館への入館経路は、正門以外も検討。資料館のすぐそばにある門から入れるようにし、植栽などで動線を確保する。外国人向けに、英語の説明板の設置も考えているという。

 本川小資料館は、ピースツーリズムのルート上の施設の一つ。平和や観光分野の関係者たちでつくる懇談会でも、委員から休日開館を求める声が出ていた。元原爆資料館長の原田浩座長は「被爆建物だからこその訴える力がある。ツーリズムでもしっかり活用したい」と期待を示した。(江川裕介)

(2019年2月15日朝刊掲載)

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