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アジア10ヵ国職員 核軍縮の方策探る ユニタール広島が研修

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所が主催し、アジア10カ国で外交や安全保障に携わる政府職員が核軍縮を学ぶ研修が26日、広島市で始まった。3月3日までで、2020年に再検討会議が開かれる核拡散防止条約(NPT)や核兵器禁止条約などについて講習を受ける。

 東南アジアからミャンマー、東ティモールなど5カ国、南アジアはスリランカなど3カ国、さらにカザフスタンとモンゴルから計19人が参加。初日は中区の平和記念公園でユニタール職員の説明を受けながら原爆ドームなどを巡り、原爆慰霊碑に献花。原爆資料館も見学した。

 期間中、被爆者の体験を聞くほかロールプレーで国際会議での交渉術も学び、被爆樹木も巡る。ミャンマー外務省で軍縮を担当するカイ・マー・ウイン・ジン・タンさん(26)は「原爆の犠牲を学ぶと心が痛む。さまざまな見解を持つ参加者とともに核不拡散の知識を身に付け、軍縮のベストな方法を見つけたい」と意気込んでいた。(山本祐司)

(2019年2月27日朝刊掲載)

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