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[変わる街] 平和大橋歩道橋21日開通 歩行者と自転車も分離

 広島市が中区の平和大橋北隣に建設中の歩道橋が21日、開通する。車道とは分離されて歩行者と自転車の専用橋となり、安全に通行できるようになる。(堅次亮平)

 歩道橋は2014年着工。長さ86メートル、幅5・7メートルで平和大橋と並んで架かる。歩行者と自転車のレーンは色を分け、日没後は分離線をライトアップ。歩道橋の欄干は強化ガラス張りのシンプルなデザインで、世界的な彫刻家イサム・ノグチ氏が設計した平和大橋の欄干を引き立てる。総工費約13億円。

 平和大橋は平和記念公園に隣接し、観光客も多く行き交う。ただ従来の歩道は幅2メートルと狭く、人と自転車が擦れ違う際にぶつかりそうになるなど危険性が指摘されていた。

 歩道橋の完成後、平和大橋にこれまであった北側の歩道をなくし、車道の拡幅に充てる。従来は、片側2車線に必要な幅を確保できないまま、車が並んで走っていた。夏をめどに正式に片側2車線とし、混雑の緩和を図る。

 中区の三木登士也建設部長は「ノグチ氏がデザインした欄干とともに、市民や観光客から長く愛される歩道橋になれば」と話す。

(2019年3月1日朝刊掲載)

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