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東日本大震災8年 脱原発を訴え200人デモ行進 広島市中区で集会

 福島第1原発事故から8年となる11日、「フクシマを忘れない!さようなら原発 ヒロシマ集会」が広島市中区であった。福島県会津若松市の市民団体「会津放射能情報センター」の片岡輝美代表(57)が被災地の現状を語り、市民たち約200人が脱原発のデモ行進を繰り広げた。

 片岡代表は広島弁護士会館で講演。福島県内にある放射線監視装置(モニタリングポスト)の撤去方針を国が打ち出すなど、「原発再稼働を目指し、被害の『見えない』化が進んでいる」と強調。独自に空間放射線量の測定を続けるなどセンターの活動を紹介し、「核と人間は共存できない。広島の皆さんと一緒に考えたい」と呼び掛けた。

 集会は県原水禁、県原水協などでつくる実行委員会の主催。講演後、参加者は原爆ドーム前(中区)から中国電力本社(同)まで歩き、脱原発を訴えた。

(2019年3月12日朝刊掲載)

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