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原爆孤児を体験 諏訪了我氏死去

 原爆孤児としての体験を語ってきた浄土真宗本願寺派浄寶(じょうほう)寺の前住職、諏訪了我(すわ・りょうが)氏が11日午後4時25分、喀血(かっけつ)のため広島市中区の病院で死去した。85歳。広島市中区出身。自坊は広島市中区大手町3の1の24、浄寶寺。通夜は13日午後6時から、葬儀は14日午前11時から、いずれも自坊で。喪主は養子の義円(ぎえん)氏。

 原爆で旧中島本町(現在の平和記念公園)の実家だった旧寺が壊滅し、両親と姉を失った戦争体験を法話などで語ってきた。平和記念公園内で原爆死没者を悼む法要の導師を長年務めたほか、被爆建物のレストハウス(旧大正屋呉服店)の保存を求める活動にも携わった。

(2019年3月13日朝刊掲載)

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