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「説得力あるかが重要」 イージス調査「適地」で山口県知事

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)について、防衛省が「適地」とする調査結果を報告に来るのを前に、村岡嗣政知事は22日の定例記者会見で「調査結果に説得力があるかが重要だ」との見解を示した。

 同省は昨年10月から萩市と周辺の阿武町で地質や水源、電波の影響を調査。いずれも問題ないとして28日に防衛副大臣が県庁で村岡知事や藤道健二市長、花田憲彦町長に報告する予定。

 これに先立ち花田町長が24日に防衛省で反対の意向をあらためて伝えるのを受け「国は地元の不安や懸念を受け止める必要がある」と強調。防衛省には「予断を持たず疑問や不十分な点があればただす」とした。一方、「いまは反対するとかしないとか言えない」とこれまで通り自身の態度は明らかにしなかった。

 会見ではまた、7日に米軍岩国基地所属の戦闘機が鳥と衝突、米海軍が最も重大な事故と判断した点について「地元市町と相談し、対応を考えたい」と述べた。県はこれまで「バードストライクは不可抗力」として基地に説明を求めてこなかった。(門脇正樹)

(2019年5月23日朝刊掲載)

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