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自民の改憲案 反対決議可決 広島弁護士会

 広島弁護士会は、「9条の2」を新設して自衛隊の保持を加える自民党の改憲条文案に反対する決議を可決した。

 「平和と独立を守り、国および国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として」自衛隊を保持するとした条文案について、決議は「『必要な自衛の措置』の定義が不明確」と指摘。戦争放棄などを定めた現憲法9条1、2項の制約を受けないと解釈される恐れがあり、恒久平和主義が実質的に失われるなどと訴えている。

 同会は5月29日の総会で決議を可決し、安倍晋三首相や衆参両院の議長に送付した。3日、広島市中区で記者会見を開いた同会の今井光会長は「決議により、条文案の危険性を広く国民に知らせたい」と述べた。

(2019年6月4日朝刊掲載)

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