×

ニュース

「萩適地」 市議会に説明 地上イージス調査で防衛省 

山口分データ「誤りはない」

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を巡り、防衛省は6日、陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)を「適地」とする調査結果を萩市議会に報告した。もうひとつの候補地である秋田県の演習場を対象とする調査でのミスを陳謝する一方、山口では「誤りはない」と強調した。

 秋田県での調査を巡っては候補地の陸自新屋演習場(秋田市)の代替地を「不適」と判断したデータで複数の誤りが判明。この日は萩市議会が全員協議会を開き、議員17人が出席した。議員が「データの信頼性が地に落ちている。精査して出直すべきでは」とただしたのに対し、同省職員は「大変申し訳ない。だが、本日の資料に誤りはない」と理解を求めた。

 その上でレーダーが発する電磁波や地下水の調査結果に問題はなく「安全に配備・運用できる」と説明。まちづくりの影響については「説明を尽くし不安を解消したい」と訴えた。

 秋田の調査ミスを巡っては藤道健二市長が「むつみ演習場の調査報告書も精査し、信頼回復に努めてほしい」と求めている。同省は7日、演習場に隣接する山口県阿武町の町議会でも同様の説明会を実施する。14~17日には両市町の住民向けにも開く。(和多正憲)

(2019年6月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ