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小溝理事長が来月退任 広島平和文化センター 後任に小泉氏

 原爆資料館を運営する公益財団法人、広島平和文化センター(広島市中区)の小溝泰義理事長(71)が続投せずに7月に退任することが7日、分かった。後任の第10代理事長には元駐ブルガリア大使の小泉崇氏(68)が就任する。外務省出身者の起用は、小溝氏に続いて2人目。6月14日の同センター評議員会と理事会で決定する見通しとなっている。

 小溝氏は現在の任期を終えて7月15日を最後に退き、小泉氏が同16日に就任する。任期は2021年6月までの約2年。

 小溝氏は13年4月、スティーブン・リーパー前理事長の後任として、外務省出身者として初めて理事長に就いた。平和首長会議(会長・松井一実市長)の事務総長として、世界各地のリーダー都市が活動をけん引する新体制づくりに尽力した。核兵器廃絶を巡る議論でも、外務省主催の「賢人会議」では委員も務めた。

 小泉氏は東京都出身で、1976年に外務省入省。在東ティモール大使館参事官などを歴任し、国際緊急援助室長だった08年には、中国・四川大地震の国際緊急援助隊の団長を務めた。駐ブルガリア大使を最後に、16年8月に退職した。(明知隼二)

(2019年6月8日朝刊掲載)

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