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北欧で核軍縮会議出席 外相 非保有国閣僚と11日協議

 河野太郎外相は11日にスウェーデンを訪問し、核兵器を持たない十数カ国の閣僚が集まる「核軍縮と核拡散防止条約(NPT)に関するストックホルム会合」に出席する。来年のNPT再検討会議を見据え、核軍縮の停滞を打破する具体策を話し合うのが狙い。7日の記者会見で発表した。

 同会合は、スウェーデンのバルストロム外相が提唱した。核兵器禁止条約を推進するニュージーランドやインドネシア、日本と同じく同条約を支持していないカナダやドイツなど、立場の異なる非核保有国が参加。NPT体制の維持や強化の重要性を再確認し、核保有国を巻き込み、核軍縮を進める方策を協議する。

 河野氏は会見で「2020年のNPT再検討会議を見据えた意見交換をし、日本の取り組みも発信したい」と述べた。スウェーデンでの会合後、安倍晋三首相のイラン訪問に合わせて首都テヘランに向かい、ザリフ外相との会談などを予定している。(田中美千子)

(2019年6月8日朝刊掲載)

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