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広島市の8・6デモ規制検討 団体代表ら 反対申し入れ

 8月6日の平和記念式典の際、会場の平和記念公園(広島市中区)周辺のデモによる拡声器の音を巡り、市が条例による音量規制の検討を始める考えを市議会定例会で示したことを受け、デモ団体の代表たちが27日、市に条例の検討に反対する申し入れをした。

 「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」のメンバーたち8人が市役所を訪れた。松井一実市長宛ての申し入れ書は、市が昨年12月に実施し、条例化への賛成が約69%に上った市民アンケートを批判。「核兵器禁止条約に反対する安倍晋三首相に抗議するデモの趣旨を説明していない恣意(しい)的な設問だ」としている。申し入れは昨年12月以降5回目。

 市民活動推進課の山根孝幸課長は「恣意的なアンケートとは考えていない。条例の是非は今後の市議会の議論に委ねる」と答えた。

 同実行委は申し入れ後、市役所で会見し、今年8月6日も例年通り、平和記念公園周辺でデモを実施する方針を明らかにした。(永山啓一)

(2019年6月28日朝刊掲載)

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