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特産クロマツ福島に根付け 山口県、苗木1000本発送

 山口県は20日、松枯れ病に強い県特産クロマツ「きららマツ」の苗木千本を、東日本大震災による津波で海岸林が流された福島県へ送った。同県いわき市で23日にある植樹祭で参加者に植えてもらう。

 山口市阿知須で出発式があり、県職員ら約10人が約35センチの苗木をトラックに積み込んだ。苗木は美祢、長門、萩の3市の生産者が約2年かけ育てた。県トラック協会が無償で現地まで運ぶ。県全国植樹祭推進室の山本俊之室次長は「きららマツが福島の大地に根付き、復興とともに美しい海岸林に育ってほしい」と話していた。

 いわき市新舞子海岸での植樹祭は福島県が主催。市民ら約100人が参加し、今回発送分を含む1300本を植える。約10年後には7~8メートルに育ち、防風、防潮林になるという。

(2013年3月21日朝刊掲載)

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