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核禁条約署名 政府に要請を 平和宣言で広島県原水禁

 広島県原水禁は8日、今年の8月6日の平和宣言の文言についての要望書を広島市に提出した。日本政府に対し、核兵器禁止条約の署名・批准を明確に求めるよう松井一実市長に要請している。

 要望書は松井市長宛てで、一昨年の国連での禁止条約の採択について「核兵器廃絶を現実のものとさせる大きな道筋を与えるものとして、被爆者はもちろん、広島市民、世界の人びとは心から歓迎した」と強調。署名・批准に加え、ほかの国への参加の働きかけを政府に対し平和宣言で訴えるよう市に求めている。

 この日、金子哲夫代表委員たちが市役所を訪れ、市国際平和推進部の津村浩部長に要望書を手渡した。津村部長は「思いと目指すところは同じだろうと思う。市長に伝える」などと述べた。

 今年の平和宣言を巡っては、県内の被爆者団体なども禁止条約の署名・批准を明確に訴えるよう市に求めている。

(2019年7月9日朝刊掲載)

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