×

ニュース

震災被災地で犬猫救助 安佐北区のNPO法人 モデルに劇

 東日本大震災の被災地で犬や猫の保護を続けるNPO法人犬猫みなしご救援隊(安佐北区)の活動を基にした演劇の公演が4月6日、広島市中区の中国新聞ホールである。

 タイトルは「置き去りにされた命~ハル」。東京都渋谷区の劇団ムカシ玩具が演じる。福島第1原発の警戒区域内に置き去りにされた犬のハルが、飼い主の少女を捜す物語。ハルの目線で、被災地の動物たちの実態も伝える。

 劇団を主宰する舞香さん(31)=本名二川(ふたかわ)舞香、東京都=が昨年3月、救援隊の活動を記した本「鼓動」を手にしたのがきっかけ。救援隊の被災地での取り組みに共感し、同6月から福島県内の中高生とともに脚本を練り上げた。

 同8月に都内で初演し、これまで関東を中心に計7回公演した。救援隊の中谷百里理事長(51)が本人役で出演する場面もある。

 今回は演劇に先立ち、中谷さんの講演や中区の本川小児童の「鼓動」朗読もある。舞香さんは「小さな命を救おうと現地に駆け付けた人の思いや、動物たちの実情に思いをはせて」と話す。午後1時半開演。無料。

 公演は被災地の子どもたちを支援する「届けよう 希望 元気 キャンペーン」(中国新聞社、中国新聞中国会連合会主催)の一環。4月1~12日には中国新聞ビル1階ロビーで、救援隊の被災地での活動を紹介する写真展もある。事務局Tel082(236)2555。(有岡英俊)

(2013年3月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ