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震災忘れぬ 応援の響き 玖珂太鼓保存会あす演奏会 オリジナル曲を披露

 山口県岩国市玖珂町を拠点に活動する玖珂太鼓保存会は23日、同町のこどもの館で「春一番コンサート」を開く。2年前の東日本大震災を忘れないようにと、会長の野村浩昭さん(52)が作ったオリジナル曲「阿羅漢(あらはん)」を初めて全曲披露する。(上杉智己)

 保存会は世代間交流を目的に1991年に結成。小学生から50歳代までのメンバー約50人が、町内のあいあいセンターで週2回練習に励んでいる。豪快な響きで春を呼び込もうと毎年この時期に成果発表し、今回で18回目になる。

 野村さんは震災後、「遠くからでも元気を発信できたら」と「阿羅漢」を作った。大太鼓、締太鼓、宮太鼓の計14人で演奏する3部構成。前回のコンサートで第1部のみ取り上げ、今回初めて全曲通して紹介する。「晴れやかな気持ちになるように仕上げた。皆が笑顔になってほしい」と願いを込める。

 「いつまでも被災地の応援を続ける」という思いから、各太鼓に「がんばれ東日本」と書いた青いシールを貼って本番に臨む。午後6時半開演。全12曲を3チームに分かれて演奏する。無料。被災地支援の募金箱を設置する。こどもの館Tel0827(82)5446。

(2013年3月22日朝刊掲載)

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