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大段さん交流に意欲 「高校生外交官」で渡米 「被爆地の今伝えたい」

 広島大付属高2年の大段利々子さん(16)=広島市西区=が18日、「高校生外交官」として渡米する。AIG損害保険(東京)などが主催する研修で、日米の高校生が交流し国際平和について考える。大段さんは「被爆地広島の今と若者の思いを飾らずに伝えたい」と意気込んでいる。

 8月4日までの研修には全国の高校生40人が参加する。ニューヨークの国連本部や2001年の米中枢同時テロ現場跡地にある「9・11記念博物館」を見学。近郊の大学寮で現地の高校生と寝食を共にして議論したり、和食を振る舞うなどして親交を深めたりする。

 「戦争やテロの痛みを知る国の若者同士で理解し合えることがあるはず」と大段さん。現地では広島の被爆や復興の歩みをはじめ、日本の天皇制についても紹介したいという。

 医療分野で国際的に活躍する研究者を志していることから応募し、約千人の応募者から県内で唯一選ばれた。「同世代のさまざまな意見を聞き、世界で自分をどう役立たせることができるか、考えを深めたい」と目を輝かせる。(教蓮孝匡)

(2019年7月18日朝刊掲載)

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