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ひろしま盆ダンス 10日から2日間 復興・平和 願って踊ろう

 被爆1年後の夏、原爆死没者を悼むため廃虚の広島で開かれた盆踊り大会を現代風に再現した「ひろしま盆ダンス」が10、11日の午後4時~9時半、中区の旧市民球場跡地である。72年ぶりに復活した昨年に続く開催で、今回は日程を1日増やし2夜連続。原爆投下直後の様子や復興への思いが歌詞や振り付けにこもる「広島音頭」をメインに、世代や国を超えて踊りの輪をつくる。

 市や中国新聞社などでつくる実行委員会の主催。会場には8日、ちょうちんで飾った高さ5・4メートルのやぐらがお目見え。特設ステージや交流テントなどの準備が着々と進んだ。

 10、11日は、やぐらを中心に市民参加の総踊りを繰り広げる。広島音頭の考案者が所属していた県民踊協会や、踊りの普及に向けて高校生から35歳までの11人で結成した「広島音頭踊り子隊」のメンバーが周囲で手ほどきする。

 広島市と米ホノルル市の姉妹都市提携60年と日本ペルー移民120周年を記念し、フラダンス(10日)やサルサ(11日)のグループのステージがある。交流テントではハワイやペルーの料理も含む多彩なグルメや体験コーナーなどを楽しめる。

 実行委は「広島音頭に込められた広島の復興の歴史や平和への願いを大勢の人と共有したい」と来場を呼び掛けている。参加無料。(宮野史康)

(2019年8月9日朝刊掲載)

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