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長崎原爆の日 広島で祈り 資料館で慰霊の会

 長崎原爆の日の9日、「長崎原爆犠牲者慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館であった。広島平和文化センターの主催で、被爆者や市民たち約100人が参加。もう一つの被爆地の犠牲者を悼み、核兵器廃絶への連携を誓った。

 冒頭、同センターの小泉崇理事長(68)が「同じ被爆地として哀悼し、平和への誓いを新たにしたい」とあいさつ。参加者は長崎市の平和祈念式典のテレビ中継を見ながら、長崎に原爆が投下された午前11時2分に合わせて黙とうした。日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准などを求めた田上富久市長の平和宣言や、被爆者代表による平和への誓いにも聞き入った。

 参加した県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(77)は「長崎と広島で一致協力し、戦争と核兵器のない未来へ行動していこう」と呼び掛けた。(明知隼二)

(2019年8月10日朝刊掲載)

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