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友好の心 幾重にも ひろしま盆ダンス閉幕

 踊りを通じて原爆犠牲者を悼み、平和を願う「ひろしま盆ダンス」は2日目の11日夜、広島市中区の旧市民球場跡地に集った約1万6千人が一体感に包まれ、華やかに幕を閉じた。

 フィナーレは全員で紅白のちょうちんがともるやぐらを囲み、振り付けや歌詞に被爆地復興の思いがこもる「広島音頭」の総踊り。飛び入りで輪が広がった。

 全国の学生でつくる「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」のメンバーと参加したイスラエルの大学生タル・シクさん(26)は「初めての盆踊りで楽しい気持ちになった。平和な世界を願う」と笑顔だった。

 ペルーへの日本人移住120周年を記念しペルー音楽の調べも。外国人には和の文化を紹介するコーナーが人気を集めた。中国新聞社や市でつくる実行委員会の主催。72年ぶりに復活した昨年に続く開催で、日程を1日増やして2夜連続になった。(藤田龍治)

(2019年8月12日朝刊掲載)

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