×

ニュース

ヒバクシャ署名 1051万人に 核禁止条約 連絡会、国連提出へ

 全ての国が核兵器禁止条約を結ぶよう求めるヒバクシャ国際署名の連絡会は30日、東京都内で記者会見を開き、署名数が1051万7872人分に達したと発表した。広島の被爆者を米ニューヨークに派遣し、国連本部へ提出する。

 署名活動は2016年4月に開始。今年4月の集計時は約941万人分だった。連絡会の運営団体の一つである日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(87)は会見で「大変素晴らしい数字だが、まだ1千万。核廃絶にはこれから急速に増やしていくことが必要」と述べた。20年までに数億人分を集める目標を立てている。

 会見には、今月9~11日にニューヨークで活動する日本被団協の藤森俊希事務局次長(75)と、広報担当の鈴木慧南さん(26)が同席。2人は国連総会第1委員会(軍縮)の議長に、署名の目録を渡す。

 藤森さんは現地で平和イベントにも参加し、1歳の時に広島市東区で被爆した体験を語る予定。「核兵器禁止条約の賛同国が広がるよう世界に訴えたい」と力を込めた。(河野揚)

(2019年10月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ