×

ニュース

8・6デモ規制に反対申し入れ書 広島市へ大行動実行委

 広島市が8月6日の平和記念式典の際、会場の平和記念公園(中区)周辺のデモによる拡声器の音量を規制する検討を進めていることを受け、デモ団体の代表たちが2日、規制に反対する申し入れ書を市に提出した。

 「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」のメンバー12人が市役所を訪れた。市が今年の式典会場と周辺でデモの拡声器の音量を測定した点を「さまざまな声や音が出る空間で拡声器の音量だけを測るのは不可能。調査は非科学的だ」と批判。「二度と子どもたちを戦場に送り込まないために声を出している」と訴えた。

 市が会場で参列者に実施したアンケートでは、最多の42・7%が「関係者に対する要請や話し合いを続けるべきだ」と回答した。メンバーは「多様な市民の声を聞き、式典の在り方を検討してほしい」と求めた。

 申し入れを受けた市民活動推進課は「世界から集まった人に厳粛な雰囲気の中で祈りの場を提供したい」としている。

(2019年10月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ