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平和学習や活動 思い結集 広島のNPO 冊子第2弾

 学校で取り組んでいる平和学習の様子や平和活動への思いについて、広島県内を中心とする小学校から大学まで16校の約130人がつづった本「ヒロシマの心2」が発行された。広島市西区のNPO法人「HPS国際ボランティア」が、昨年に続き一冊にまとめた。

 広島中等教育学校(安佐北区)の生徒は英語で平和ボランティアガイドをした経験を、広島市立広島特別支援学校(南区)の生徒は被爆桜を継承する活動を報告。広島大付属東雲小(同)児童は被爆アオギリをイラスト入りで紹介した。

 銅板で鶴を折る活動をつづった市立広島工業高(同)3年佐藤匠さん(18)は本を手にし「一人一人の活動は小さくても、広がれば大きな一歩になる」と喜んだ。HPS理事長で被爆者の佐藤広枝さん(81)は「子どもたちの真剣な思いを知ってほしい」と話す。

 A4判56ページ。1万5千部を印刷し、県内全市町の図書館などに寄贈した。(山本祐司)

(2019年10月7日朝刊掲載)

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