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平和行事

原爆の子の像 発案者の足跡 19日中区で「語る会」

 原爆の子の像(広島市中区)が建立されるきっかけをつくった故河本一郎さんの足跡をたどる集いが、19日午後1時半から同区の原爆資料館である。市原爆被害者の会が毎年開く「先人を語る会」の8回目。

 河本さんは、像のモデルとなり、病床で鶴を折り続けた佐々木禎子さんの級友に像の建立を提案した。1958年に発足した「広島折鶴の会」の世話人を務め、小中高校生たちとともに被爆者や海外から被爆地を訪れる人たちに折り鶴を届ける活動を続けた。原爆ドームの保存運動にも取り組み、2001年に72歳で亡くなった。

 集いでは、広島YMCA理事長で河本さんと親交の深かった黒瀬真一郎さんや中国新聞記者たちが、写真や映像などで生涯を振り返り、思い出を語る。参加無料。同会の田中聰司事務局長☎080(3884)3541。

(2019年10月18日朝刊掲載)

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