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サハリン残留者 平沼さんが講演 20日南区 交流会も

 サハリン残留者の平沼ニコライさん(75)の講演・交流会が20日午前10時から、広島市南区の県聴覚障害者センターである。

 平沼さんは、生まれつき耳が不自由で少年時代に両親を亡くしたため、サハリンの日本人コミュニティーとの交流がないまま生きてきた。日本人であることを示す書類や証言もなく、政府の一時帰国支援が受けられなかった。国際手話の普及などに取り組むNPO法人「UPTAIN」が寄付を集め、念願の一時帰国が実現した。

 18日、東京に到着。29日まで京都などを訪ね、聴覚障害者やサハリン出身者たちと交流する。広島市の講演・交流会では、残留者の支援や、情報に取り残される聴覚障害者の問題などについて考える。先着70人、参加費1500円。電子メールhiroshimauptain@gmail.com

(2019年10月19日朝刊掲載)

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