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キューバ副議長が献花 平和公園 「核兵器ない世界を」

 天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に参列するため来日したキューバのモラレス閣僚評議会副議長が20日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆慰霊碑に花を手向け、「被爆は二度と繰り返されてはいけない大変な出来事だ」と述べた。

 モラレス氏は慰霊碑への献花後、原爆資料館を滝川卓男館長の案内で見学。米軍の原爆投下による市街地の壊滅を伝えるCGなどに見入った。見学後、報道陣に「広島で起きたことは本で学んできたが、実際に訪れ、どれだけ悲惨だったかあらためて分かった。平和で核兵器のない世界を目指す」と述べた。

 これに先立ち、モラレス氏は小池信之副市長と面会。被爆地広島を訪問する意義を「被爆者に敬意を表し、核兵器反対の意思を示すためだ」と語った。

 広島にはキューバ革命の指導者故チェ・ゲバラが1959年に訪れたほか、故フィデル・カストロ元国家評議会議長も2003年に訪問した。20年の東京五輪・パラリンピックでは、広島市が野球の同国代表の事前合宿を受け入れることで合意している。(明知隼二)

(2019年10月21日朝刊掲載)

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