×

ニュース

米軍の規則違反問題 綱紀粛正求める意見書案を可決 岩国市議会

 米軍岩国基地(岩国市)の戦闘機部隊で手放しの操縦や飛行中の読書などの規則違反が横行していた問題を受け、岩国市議会は15日の臨時会で米軍の綱紀粛正と国からの適切な情報提供を求める意見書案を全会一致で可決した。

 意見書は「言語道断の行為で強く抗議する。航空機事故に対する市民不安が高まり、米軍との信頼関係を損なう恐れがあることを隊員一人一人が真剣に考えるべきだ」と強調。さらに国から規則違反の詳細が伝えられなかった点を問題視し「誠に遺憾。情報共有を図ることは信頼関係を維持していくための基本だ」とした。

 臨時会では福田良彦市長が問題の経緯などを報告。今後、米軍の管理体制の改善なども含め、改めて国から詳細な説明があるとの見通しを示した。議員からは「国の対応を待つのではなく、市として可能な範囲で速やかに情報を公開すべきではないか」「市は米軍に安全対策の強化を求めてほしい」などの声が上がった。

(2019年11月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ