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[法王 被爆地へ] 妨害電波に備え訓練 中国総合通信局 発信源探索など

 ローマ法王フランシスコが広島市を訪問する24日、中国総合通信局は警察や放送局への妨害電波に備えた特別警戒態勢を、中区の平和記念公園などで組む。電波の発信源の探索など手順を確認する訓練を20日、中区の中央公園で実施した。

 訓練は、テレビ受信を妨害する電波が公園周辺から出ていると想定。職員はカメラの画像で電波の強弱を確認できる装置を使い、発信源の大まかな方向を把握した。持ち運び式のセンサーを持ってその方向へ向かい、場所を特定した。

 24日は、センサーを備えた専用車などを平和記念公園や広島空港(三原市)の近くに配置し、妨害電波をチェックする。通信局監視課の首藤公志課長は「法王の訪問は世界的に関心が高い。安全やスムーズな情報発信のため、妨害電波には速やかに対応したい」と力を込めた。(畑山尚史)

(2019年11月21日朝刊掲載)

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