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「最高レベル」厳戒態勢 広島県警2000人 巡回や交通規制

 広島県警はテロ対策として約2千人の警察官を動員し、「最高レベル」とする厳戒態勢を敷いて警備に当たった。平和記念公園は午後1時には立ち入りを制限。公園に続く橋は柵で封鎖され、橋の上には「壁」にもなる大型車両が置かれ一帯は緊迫感に包まれた。

 警察官は公園内や周辺を巡回し、本川や元安川沿いには広島市職員が立って警戒した。公園に近づけず、元安橋などのたもとから公園を見つめる市民の姿が目立った。中区の会社経営、椋田裕士さん(51)は「38年前に教皇が広島を訪問された際はその様子を見ることができた。厳しい警備は仕方ないが、生でメッセージを聞きたかった」と残念そうに語った。

 教皇はこの日、広島空港(三原市)から山陽自動車道などを通って同公園に移動した。県警は教皇の車両が通行中、インターチェンジや交差点を順次封鎖し、安全を確保した。

 平和記念公園周辺も交通が規制され、平和大通りなどを通る路線バスは回り道するなどの対応を取った。(山崎雄一、今井裕希)

(2019年11月25日朝刊掲載)

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