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中国新聞社前に千羽鶴1束放置 何者かが投げ込む

 25日午前7時35分ごろ、広島市中区土橋町の中国新聞社の正面玄関前に、黒いポリ袋に入った千羽鶴1束が放置されているのを清掃作業員が見つけた。何者かがポリ袋を投げ込む様子が防犯カメラに写っており、警備員が110番した。

 広島中央署によると、同日午後1時45分ごろ、中区の平和記念公園で知人男性を木刀で殴ったとして、傷害容疑で現行犯逮捕した中区の50代の男が関与をほのめかしているという。

 防犯カメラにポリ袋を投げ込む様子が写っていたのは同日午前6時10分ごろ。当時、正面玄関前は業務時間外のためロープで囲まれていた。

 千羽鶴の1羽には「神戸市立本山第三小学校」と書かれていた。同小によると、10月7日に6年生123人が修学旅行で平和記念公園を訪れ、3束を原爆の子の像そばの保管ブースにささげた。木下幸治校長は「子どもたちが平和な世の中を願って折った千羽鶴がこんな形になって残念だ」と話した。

 像にささげられた千羽鶴などは広島市が管理、保管している。市平和推進課によると、同小が3束を持参して以降、委託業者が10月28日と今月15日に回収したという。

(2019年11月26日朝刊掲載)

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