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被爆2世健診 受診74% 放影研

 放射線影響研究所(広島市南区、放影研)は26日、被爆2世の健康追跡調査のために設置した第三者委員会「被爆2世臨床調査科学倫理委員会」の会合を同研究所で開き、進捗(しんちょく)状況を報告した。2014年11月に始めた3巡目の健康診断について、対象者の受診率が今年9月末現在で74%だったことを明らかにした。

 調査対象1万3100人のうち、9750人が協力した。平均年齢は60・8歳。受診者のうち、研究のため血液や尿の保存に同意した人の割合は99%、遺伝子の解析研究への同意は97%だった。

 放影研は2000年から7年かけて2世の健康調査を実施。親の被爆に関連した病気のリスクを示す証拠は得られなかった。「今後、健康への影響が出る可能性は否定できない」として、10年以降はおおむね4年に1度のペースで無料健診をしている。(永山啓一)

(2019年11月27日朝刊掲載)

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