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核兵器禁止条約 署名と批准要請 首相へ平和首長会議

 平和首長会議の会長を務める広島市の松井一実市長は28日、外務省に中山展宏政務官を訪ね、核兵器禁止条約への署名、批准を安倍晋三首相に求める要請文を手渡した。

 10月下旬の平和首長会議で決議した要請文は「平均年齢が82歳を超えた被爆者は、条約の締結を待ち望んでいる」と強調。条約の署名、批准とともに、来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の成功に向けて尽力するよう求めている。

 松井市長はこの日の会談で、ローマ教皇の広島、長崎訪問にも触れ「核兵器のない世界に向けた世論は確実に高まっている」と訴えた。中山政務官は「しっかりと受け止めさせてもらいたい」と述べた。

 会談後、松井市長は報道陣に「(核兵器禁止条約にどう対応するか)政務官は言及しなかった。被爆者の気持ちを理解し、条約に対応してほしい」と話した。

(2019年11月29日朝刊掲載)

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