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計画撤回を国に要請 山口・秋田の反対派住民

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地となっている山口、秋田両県の反対派住民たちが11日、東京都内で防衛省の担当者と面会し、計画撤回を要請した。政府が秋田への配備計画を見直す検討に入ったとの報道についても説明を求めた。

 共産党の高橋千鶴子氏(比例東北)や、山口県民でつくる「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動萩実行委員会」の米津高明さん(71)=山口県阿武町=たち9人が衆院議員会館で防衛省の担当者に要望書を提出した。強力な電磁波で「住民の健康に深刻な被害が出る」などと訴えている。

 高橋氏は「新聞報道であった秋田県の配備計画見直しについて、しっかり説明してほしい」と求めた。防衛省の担当者は「導入方針に変わりはない」とし、「何らかの方針や検討の方向性を決定した事実はない」と繰り返した。

 面会後、米津さんは「秋田で見直すなら、山口でも計画を見直すべきだ」と語った。(河野揚)

(2019年12月12日朝刊掲載)

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