×

ニュース

地上イージス 129億円 関連経費 「配備先は未定」

 政府は20日、2020年度予算案に山口、秋田両県への配備を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の関連経費129億3900万円を計上した。「配備先は未定」とし、19年度に続き特定の配備先が決まらないまま巨額の予算が編成されることになった。

 内訳は、迎撃ミサイルの垂直発射装置6基の取得費115億400万円、地上イージスを航空自衛隊のレーダーシステムとつなぐための調査費14億3500万円。敷地の造成や施設の建設などの予算化は見送った。防衛省防衛計画課の坂本大祐課長は「垂直発射装置は西日本と東日本に3基ずつ配備する。場所は決まっていない」と説明した。

 地上イージスを巡り、国は山口県の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)と秋田市の陸自新屋演習場の2カ所を候補地とするが、ずさんな調査による数値ミスが相次ぎ発覚し、地元が反発。国は秋田分の再調査では、青森県の陸自弘前演習場を含む代替地の検討を進める。一方、山口は「適地」との調査結果をまとめ地元説明を続けている。(門脇正樹)

(2019年12月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ