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イージス計画に理解まだ不十分 説明会終え防衛局長

 イージス・アショアの陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)への配備計画で、防衛省は22日に再調査結果の住民説明会を終えた。むつみ以外に適地はないとの説明に出席者の多くが反発。中国四国防衛局の森田治男局長は計画への理解が十分得られていないと認め、今後も説明を続ける考えを示した。

 説明会は19日から萩市と阿武町の計4カ所であり計約360人が出席。もう一つの候補地の秋田が再検討となったことから各会場で「秋田が変われば山口も見直すのか」「他に候補がないならむつみは決定か」と紛糾。防衛省が山口では再検討しない姿勢を示すと怒号が上がる場面もあった。一方で地域振興になると賛成の意見も一部であった。

 全日程の終了後、萩市の藤道健二市長は報道陣に「理解はまだまだ足りない。溝がある」との見解を表明。森田局長は地元理解の感触を問われ「十分な理解を得るにはまだ努力が足りない。説明をこれで最後とするつもりはない」と発言。秋田の再調査結果を山口でも報告するとした。(門脇正樹)

(2019年12月24日朝刊掲載)

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