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馬毛島FCLPを評価 山口知事 岩国基地除外を要望

 米軍岩国基地(岩国市)の空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の恒久施設を防衛省が鹿児島県馬毛島に新設することに対し、山口県の村岡嗣政知事は27日の定例記者会見で評価した。「岩国基地がFCLPの予備施設から除外されるよう引き続き国を通じて要望する」と述べた。

 岩国基地では2000年を最後にFCLPは行われていないが、硫黄島(東京都)が悪天候のときの代替地の一つになっている。同省は馬毛島にFCLPの訓練機能を備えた自衛隊基地を新設する計画で、河野太郎防衛相は20日の記者会見で「基地ができた後、米軍には基本的には馬毛島だけで訓練してもらう」と岩国基地では実施させない方針を示した。

 会見ではまた、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の県内配備計画にも言及。候補地の萩市と阿武町での一連の住民説明会終了後、中国四国防衛局の森田治男局長が「理解を得るにはまだ説明の努力が足りない」と認めた点について、「住民は安心安全面で不安がある。なるほどと思ってもらえる説明を重ねてほしい」と注文した。(門脇正樹)

(2019年12月28日朝刊掲載)

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