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タイ語・中国語(繁体字)でも 原爆資料館リーフレット

 原爆資料館(広島市中区)は、館内の展示などを案内する来館者向けリーフレットのタイ語版と中国語(繁体字)版を初めて作った。リーフレットはこれで、日本語を含めて12言語そろう。東館エスカレーター下の棚に常備している。

 タイから日本を訪れる観光客は増加傾向で、広島空港(三原市)では今月中旬、タイ・バンコクと結ぶ格安航空会社(LCC)の直行便が就航。今後も増加が見込まれるため、タイ語版の発行を決めた。翻訳には広島日タイ友好協会が協力した。

 中国語(繁体字)は台湾や香港からの観光客に対応する狙い。2018年に広島市を訪れた外国人観光客のうち、国・地域別で台湾は中国を上回る3位、香港は6位に入っている。

 資料館は「母国語のリーフレットは分かりやすく、喜ばれる。より多くの人に訪れてもらい、被爆の実相を知るきっかけになれば」としている。

 リーフレットは両面カラーで折り畳むと縦21センチ、横9センチ。館内の展示の概要と見取り図、資料館の沿革などを掲載している。ほかに英語や中国語(簡体字)、韓国・朝鮮語、フランス語、ロシア語などにも対応し、資料館のホームページからも各国語版を入手できる。(明知隼二)

(2019年12月29日朝刊掲載)

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