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「基地と岩国」5年ぶり改訂 市が冊子 米空母艦載機 移転後初

 岩国市は、米軍岩国基地の概要と住民生活への影響や対策をまとめた令和元(2019)年版の冊子「基地と岩国」を発行した。改訂は5年ぶりで18年3月に完了した空母艦載機移転後では初めて。最新の基地の状況のほか、騒音や苦情の件数など各種データを盛り込んでいる。

 A4判185ページの本編と45ページの資料編。本編は米海軍の艦載機や米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bなど基地配備の航空機を写真付きで解説している。18年度までの騒音測定データや苦情件数も掲載した上で、艦載機移転の影響を「移駐直前と比べると総じて騒音が増大しており、住民生活に影響を及ぼしている」と記している。

 学校給食の無償化など米軍再編や基地関連の交付金を活用した事業の実績のほか、日米交流イベントの開催状況など「基地との共存」を掲げる市の施策も紹介。資料編には市が国に提出した安心安全対策や地域振興策の要望書、基地関係の法令を掲載している。

 千冊を印刷。関係者や図書館への配布分を除く約650冊は1冊500円で販売する。市基地政策課☎0827(29)5024。(永山啓一)

(2020年4月6日朝刊掲載)

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