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着艦資格の訓練 米岩国基地終了 騒音苦情は大幅減

 中国四国防衛局は12日、米軍岩国基地(岩国市)の空母艦載機のパイロットが空母への着艦資格を得るための訓練(CQ)が11日に終了したと市に伝えた。例年、訓練期間中の基地周辺での騒音が問題となっているが、米軍が新型コロナウイルス感染防止のため訓練方法を変更した影響で市への苦情は大幅に減った。

 CQは空母への離着艦を繰り返す訓練。艦載機約60機が岩国への移転を完了した2018年3月以降では4回目となる。今年は5月14日から硫黄島(東京都)で行った陸上空母離着陸訓練(FCLP)に続き、周辺洋上で訓練をしていた。

 昨年5月の5日間のCQ期間中には基地滑走路の運用時間(午前6時半~午後11時)外にジェット機計20機の離着陸が確認されるなど市への苦情が相次いだ。

 今回は新型コロナウイルス感染防止のため米軍がFCLPとCQを硫黄島と周辺で連続して行った。期間中は艦載機が原則、岩国に戻らなかったため騒音も減少した。本年度の市への苦情件数は6月11日時点で前年度同期比899件減の603件となっている。

(2020年6月13日朝刊掲載)

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